パン作りをする時にうるさい音を出さずに生地を作る方法はありますか?

どうも、Kenです。

私Kenがお答えするパンのQ&Aコーナー第17回目、今回の質問はこちらです!

「パン作り、特に仕込みをする時って手捏ねだと結構叩き付ける音がうるさくて苦情を言われないか心配です。家庭用のミキサーでも結構うるさいって聞くし、静かに生地を作る方法って無いんですか?」

私も家庭でパン作りをする時にこの騒音問題は気になります。一部のしっかりとグルテンを作ってあげないといけないパンはかなりガッツリ捏ねる必要がありますし、捏ねる、引き伸ばすに加えて叩き付けるという動作も必要になるのでかなり大きな音が出てしまいますよね。

今回はこういった「パンの騒音問題」に対して、できるだけ静かに生地を仕込む方法を説明しますね。

 

残念ながら一部のパンは難しいのです

先ほども書いたのですが、しっかりとグルテンを作ってあげないといけないパンはどうしてもガッツリ捏ねる必要があります。

しっかりとグルテンを作ってあげないといけないパンとは何かというと、ふわっと膨らんで欲しい柔らかいパンです。例えば、

  • 食パン
  • 菓子パン
  • 食事パン(ソフト系)
  • コッペパン

などです。

これらのパンはグルテンがしっかりと繋がっていないと硬くて膨らまない詰まった食感のパンになってしまいます。こういったパンを作る場合は音を出さないというよりは、音を出しても迷惑をかけないような工夫をする方向で考えていった方が良いかもしれません。例えば時間帯を気にするだったり、窓を閉めて仕込みをする等ですね。

ですのでふわっと柔らかく焼き上げたいソフト系のパンを仕込む場合は、正直なところある程度の騒音は覚悟した方が良いでしょう。

 

全くうるさくない生地があります

では静かに生地の仕込みができるパンはあるのかと言うと、実はあるんです。それは

リュスティック

と言うパンです。リュスティックとはこういったパンですね。

ハード系のパンなのでふわっと柔らかいパンを作りたい方にはちょっとがっかりだったかもしれませんが、これも美味しいパンですよ!作業工程上色んな混ぜ物を入れやすいのでくるみを入れたりドライフルーツを入れたりするとまた一味違ったリュスティックを作ることも出来ます。

さて、このパンは何で静かに生地を仕込めるかと言うと、生地を捏ねないからです。パンなのに生地を捏ねないって不思議ですよね。

リュスティックは材料を全て混ぜ合わせたらどろどろの状態で発酵させ、その後「パンチ」という生地を折りたたんでガス抜きをする作業を行います。これを数回繰り返すことで生地が出来上がってくるんですね。こういった作業を行う関係上、時間がかかってしまうのがデメリットではありますが手間はかからないので別の事をやりながらでも生地ができるのは都合がいいと思います。

近々リュスティックの作り方を説明しようと思いますので詳細はそちらをご覧ください。お楽しみに!