どうも、パン職人Kenです。
今回は「これからパン作りにチャレンジしてみようかな」というパン作り初心者の方向けに、パン作りをする際に頻繁に使う基本的な材料を説明していきます。
パン作りの材料は残念ながらスーパーなどでは手に入りにくい物も多いのですが、今はネットで簡単に購入することが出来ますので安心して下さい。
この記事を参考に、必要な材料を確認してくださいね!
目次
超基本の材料は「種・粉・塩・水」
あまり一般には知られていませんが、「パンとは何か」という定義があります。
パンとは「穀物の粉と発酵種、塩、水を合わせて捏ね、発酵種が作り出す炭酸ガスによって膨らませて焼いたもの」と定義されているんですね。
このことから分かるように、パン作りをする上で基本となる材料は「(発酵)種・(小麦)粉・塩・水」なんです。
ちなみに発酵種は色んな種類がありますが、イーストのことだと思って頂ければOKです。
この4種類の材料はパン作りをする際には絶対に必要です。
この4種類だけでどんなパンが作れるかというと、代表的なのはフランスパンですね。
フランスパンは余計な材料は入らないとてもシンプルなパンで、クラストと呼ばれる皮の部分の香ばしさやパリパリとした食感、クラムと呼ばれる中身の部分のしっとりした食感が美味しさのポイントです。
柔らかくふわふわなパンに欠かせない2種類の材料
それでは日本人に馴染みのある食パンやコッペパンを作るためには他にどんな材料が必要だと思いますか?
食パンやコッペパンの様に柔らかくふわふわとしたパンを作るために欠かせないのが砂糖と油脂です。
砂糖はパンに甘味を付けるだけではありません。
砂糖(上白糖)は水と相性が良く、パン生地の中に水分を保持する働きがあるので、しっとりとした食感を作り出すために欠かせない材料なんです。
また、油脂はパンが膨らむために必要なグルテンの間に入り込むことで生地を伸びやすくする働きがあります。
その働きにより、パンがしっかりと膨らみふわふわの食感になるんです。
テーブルロールやバターロール、コッペパンなどのふわふわしっとりなパンを作りたいという方は多いと思うので、砂糖や油脂も基本の材料と言えるでしょう。
ちょっと特別なパン作りの材料たち
ここまでに紹介した「種・粉・塩・水」+「砂糖・油脂」の6種類の材料があればおおよそのパンは作ることが出来ます。
ですが「無くても作れるけど、あるとより上手に作れる」というちょっと特別なパン作りの材料たちがあるのでいくつか説明しますね。
1.モルト
モルトとは麦芽のことです。パン作りに使うモルトはシロップ状もしくは粉末状になっています。
モルトは主にフランスパンなどの砂糖を入れないパンを作る時に使います。
生地に配合する砂糖は味やしっとり感を出すだけでなく、イーストのエサにもなっています。
砂糖の入らない生地の場合はイーストのエサになるものがないので、イーストは小麦粉のたんぱく質を分解してエサにするのですが、モルトを入れることでこの働きを補ってくれます。
ですから砂糖を入れないパンの場合はモルトを入れてあげることで発酵が安定し、パンの色付きも良くなります。
2.スキムミルク(脱脂粉乳)
スキムミルクはミルク感を出すために入れると思うかもしれませんが、実はそうではありません。
パン生地は発酵が進むにつれてイーストが作り出した酸によって酸性になっていきます。
生地が酸性になるとグルテンのつながりが強くなり、生地が引き締まるのですが、それが進み過ぎると生地がブリブリになってしまい扱いが難しくなってしまいます。
スキムミルクはイーストの作り出した酸によって生地が酸性になり過ぎるのを抑える働きがあるので、入れておくと発酵状態が安定して生地が扱いやすくなります。
3.生地改良剤
生地改良「剤」と言われるとあまり良いイメージが無いかもしれませんが、これは多くのパン屋さんや製パンメーカーで使われているものであり、健康を害するようなものではありません。
生地改良剤と言ってもいろんな種類がありますが、主な用途は「生地状態の安定」です。
生地改良剤を入れることで温度管理が多少上手くいかなくても安定して発酵したり、焼き上がりの状態が良くなったりします。
家庭でのパン作りでは使うことは少ないかもしれませんが、プロ並みのクオリティを目指すなら必要になってきます。
パン作りの材料はここで買おう
パン作りの材料でスーパーで買えるものといえば強力粉、砂糖、塩、バター(マーガリン)、ドライイーストくらいでしょうか。
残念ながらスーパーでは揃えられない材料も多くあります。
強力粉をはじめとする小麦粉は銘柄によって数多くの種類がありますし、イーストもドライイーストではない生イーストというものもありますがスーパーではなかなか手に入りません。
モルトや生地改良剤に関してはスーパーに並んでいることはまずないので、専門店で買う必要があります。
家庭でパン作りを楽しむ方向けに製パン材料を販売しているお店はいくつかありますが、実店舗は近くにない可能性もあるので、パン作りの材料を買うならネットで買うのがおすすめです。
Amazonや楽天で検索すればすぐに出てきますし、専門店のネットショップもあるのでそちらで買うのが便利ですね。
もしこれから家庭でのパン作りを始めてみようと思うなら、一度チェックしてみることをおすすめします。
