どうも、パン職人のけんです。今回はパン・オ・ルヴァン(サワードゥブレッド)を焼きました。
以前にも別レシピでパン・オ・ルヴァンを焼いています。
パン・オ・ルヴァン(サワードゥブレッド)【イースト使用・小麦サワー種使用】
そちらとの違いは
- 今回の方が水の量が多い(前回68%、今回70%)
- 今回はイーストを使わず、サワー種の発酵力のみでパンを膨らませて焼いている
この2点です。
実は、サワー種を使ったバゲットを作る予定だったのですが、間違えて水の量を多く入れてしまい、それを修正した結果今回のパン・オ・ルヴァンになったという経緯があります。
そのため、レシピのベーカーズパーセントがとても中途半端な数になってしまいました。
今回はイーストを使っていませんが、ちゃんと管理したサワー種ならば十分な発酵力があるので、しっかりとパンのボリュームを出すことができます。
焼き上がったパンはクラスト(外皮)が薄く、クラム(中身)はしっとりとしたソフトな食感でとても食べやすいと思います。
サワー種を使っているので、旨味と風味がしっかりと引き出されたパンになりました。
「パン作りを始める前に」をお読みでない場合は、先にそちらをご一読ください。このブログのレシピを使ってパン作りに挑戦する前に、知っておいてほしい注意事項を説明しています。
分からない用語があれば、「専門用語集」をご覧ください。
パン・オ・ルヴァンの使用材料
パン1個分のレシピ。生地量合計約605g(173%)。
サワー種
- 中力粉:75g(21.4%)
- 水:75g(21.4%)
- 初種(小麦粉、TA200):15g(4.3%)
※中力粉は準強力粉(フランスパン用粉)に置き換え可能です。
本生地
- サワー種全量
- 強力粉:245g(70%)
- 中力粉:22.5g(6.4%)
- 水:165g(47.1%)
- 塩:7g(2%)
- モルトシロップ:1g(0.3%)
※カッコ内はベーカーズパーセントです。
※モルトシロップは正確には1.05gですが、計量のしやすさを考慮して1gとしています。
※サワー種仕込みで準強力粉(フランスパン用粉)を使用した場合は、本生地の強力粉と中力粉は準強力粉(フランスパン用粉)に置き換えてください。その場合は267.5g(76.4%)の準強力粉(フランスパン用粉)を使用してください。
パン・オ・ルヴァンの作業工程
- サワー種を作る(12~16時間)
- 材料を用意しオートリーズする(40分)
- 生地を作る(10分)
- 一次発酵を行う(30分)
- パンチを行う(5分)
- 一次発酵の続きを行う(30分)
- パンチを行う(5分)
- 一次発酵の続きを行う(30分)
- パンチを行う(5分)
- 一次発酵の続きを行う(30分)
- 成形する(5分)
- 二次発酵を行う(50分)
- 焼成する(40分)
合計作業時間:約16時間20分~20時間20分
パン・オ・ルヴァンの作り方
- サワー種の材料を全て計量し、ボウルに入れて混ぜ合わせます。20~22℃で12~16時間熟成させます。
- 材料を全て計量し、塩以外のすべての材料(サワー種全量含む)をボウルに入れます。
- 粉っぽさがなくなるまで混ぜ、30分間オートリーズを行います。
- 生地をこねます。インスタントドライイーストが混ざったら塩を加え、滑らかになるまでこねます。目標こね上げ温度25℃。
- 20~22℃で120分一次発酵を行います。30分ごとにパンチを行います。
- 生地を成形します。生地に溜まったガスを抜き、端から中心に向けて生地を折りたたみます。その後、丸く形を整えます。閉じ目は閉じません。
- 発酵かごに薄手の布を敷き、粉を振りかけます。閉じ目を下にして発酵かごに入れます。
- 20~22℃で約50分二次発酵を行います。
- 生地の上にベーキングシートを乗せ、ひっくり返して生地を取り出します。
- 板に乗せてベーキングシートごと滑らせるようにオーブン(250℃に予熱済み)に入れ、すぐにスチームを入れます。5分焼いたら220℃に落として約35分焼きます。