パン作りに適した材料や機材をこちらでまとめて紹介します。
こちらで紹介していない材料は、特にこれといったおすすめがないものです。それらに関しては、お好みのものを使用していただければいいと思います。
製パン材料
小麦粉・ライ麦粉
製パンに適した小麦粉・ライ麦粉を紹介します。
小麦粉はメーカーごとに多くの種類があり、こだわればいくらでもこだわれる食材ですが、粉の選定はとても難しいので、メジャーなものに絞って紹介をします。
カメリヤ(強力粉)
カメリヤはパン屋さんでもよく使われている非常にスタンダードな強力粉です。
食パンやロールパンなど、ふわっと柔らかく、ボリュームを出したいパンを作る場合はカメリヤを使っておけばまず間違いありません。それくらい信頼のある小麦粉です。
プロが使う食材でありながらスーパーでも販売されており、手に入りやすいのも大きな魅力です。
リスドォル(準強力粉・フランスパン用粉)
リスドォルは最もメジャーなフランスパン用粉で、フランスパンを作るならこちらを使っておけば間違いありません。こちらも信頼のおける小麦粉です。
リスドォルはカメリヤと違い、一般のスーパーで販売されているのを私は見かけたことはありません。
実店舗で買うとなると製菓・製パンの専門店か、カルディなど一部の取り扱いのある販売店に行く必要があります。
楽天やAmazonで買うのが確実でお手軽です。
小麦全粒粉(Amazon)
小麦全粒粉は強力粉や準強力粉と比べると種類が少なく、ネット通販で買うとしても選択肢はあまり多くはありません。
また、小麦全粒粉は強力粉などの白い小麦粉と比べて割高で、「カメリヤ」「リスドォル」といったような製粉メーカー製のブランド名のついた小麦全粒粉はより割高です。
そのため、私はコスパ面も考慮してAmazonの小麦全粒粉を使っています。
Amazonの小麦全粒粉は容量が2kgですが、全粒粉は油脂が含まれている影響で白い小麦粉よりも質の劣化が早いので、使用量が少ない場合は冷凍庫で保存するのがおすすめです。
ライ麦全粒粉(Amazon)
ライ麦全粒粉は小麦全粒粉以上に選択肢が少なく、コスパ面を考えるとAmazonのライ麦全粒粉一択になってしまうのではないかと個人的には思います。
業務用の大きな袋(5kg〜)ならば100gあたりの価格はもっと安いものもありますが、さすがに一家庭で使い切るには難しい量のような気がします。
パン用酵母(イースト)
サフインスタントドライイースト(赤)
サフインスタントドライイーストはプロ御用達のイーストで、多くのパン職人が使っています。
サフインスタントドライイーストにはいくつか種類があり、仕込む生地の砂糖の配合量によってイーストを使い分ける必要があります。
この「赤」はフランスパンなどの砂糖を全く入れない配合から、食パンなどの中程度砂糖を入れる配合まで幅広く使えるイーストです。
※メーカーHPには糖配合量0%〜12%との記載あり
基本的には「赤」があれば多くのパン作りに対応できますが、砂糖をたくさん入れる菓子パンやブリオッシュなどを頻繁に作る方は次に紹介する「金」を使ったほうがいいでしょう。
インスタントドライイーストは保存性が良いのが非常に大きなメリットですが、分包タイプのものは1袋を使い切るのに時間がかからず、扱いやすいため家庭でのパン作りには特におすすめです。
サフインスタントドライイースト(金)
サフインスタントドライイースト(金)は上記「赤」の砂糖高配合対応バージョンです。
菓子パンやブリオッシュなど、砂糖の配合量が多いパンを作る場合にはこちらの「金」の方が適しています。
普段どういったパンを作ることが多いのかを踏まえて、適したイーストを用意しましょう。
その他食材
モルトシロップ
モルトシロップは主にフランスパンなど砂糖を入れない、もしくは少ししか入れないパンを作るときに使用する食材です。
モルトシロップを入れることで発効促進、焼き色がきれいにつきやすくなる、生地の伸展性が増すなどの効果が得られます。
フランスパンなどを焼く際にモルトシロップを用意すればよりきれいにパンを焼くことができますが、無いと絶対に作れないというわけではありません。
ワンランク上のフランスパンを目指すときに用意したい食材です。
コントレックス(硬水)
パン作りに使う水は基本的には水道水で問題ありませんが、水全体の20%を硬水に置き換えることで比較的プリッと張りのある生地を作ることができます。
主にフランスパンなどの水を多めに入れたい生地で、かつボリュームも出したいときに硬水を使います。
コントレックスは日本で販売されている硬水の中でも特に硬度が高い部類に入ります。
硬度の低いものだと効果を感じ辛いため、せっかく入れるなら硬度の高いコントレックスが良いと思います。
ただ、繰り返しになりますが基本的には水道水でも問題ありません。
ちゃんと作っているはずなのになんだか生地がダレてしまって扱いづらい、ボリュームが出ないと感じたときに、解決策の一つとしてコントレックスを使ってみるのは良いと思います。
製パン道具・機材
キッチンスケール
キッチンスケールは材料の計量や分割時の生地の計量に必要になりますが、0.1g単位で計量のできるキッチンスケールをおすすめします。
パン作りの材料の中にはほんの少ししか使わないため、0.1g単位での計量が求められるものがあります(インスタントドライイーストなど)。
また、食パンなどの型を使うパンの場合は型の容量に対して適正な生地量がある程度決まっていますが、この「適正な生地量」を作るために必要な材料の量を逆算したときに、中途半端な数字になることがあります。
これらのケースに対応するために、0.1g単位で計量ができるキッチンスケールを持っておくことをおすすめします。
料理用温度計
温度計はパン生地ができあがった時の温度(こねあげ温度)を測る際に必要になります。
こねあげ温度はパンの発酵速度に大きく影響を与えるため、パン生地ができたら必ず生地温度を測ることをおすすめします。
レシピには理想のこねあげ温度が書かれていますが、実際の温度がそれよりも高ければ発酵速度は速くなり、低ければ遅くなります。
発酵速度が変われば発酵時間を調整する必要がでてくるため、まずはこねあげ温度を確認することが重要になります。
作業台(こね台)
作業台(こね台)は生地の分割やまるめ、成形をする際にあると便利な器具です。
必ず用意しなければいけないわけではありませんが、作業台があると生地がくっつきにくく、ある程度の重さがあってしっかりしているので作業時に台がずれることが無くて便利です。
私は分割なしで簡単な成形しかしないパン(カンパーニュなど)を作る場合は作業台は使わず、木製トレーで代用しています。
ただ、食パンのように分割・まるめをして、めん棒をかけて成形するようなパンの場合はやはり作業台があると非常にやりやすく感じます。
お菓子作りにも使えるので、パンだけでなくお菓子作りもする人はあると便利かもしれません。






