ふわふわ食感の美味しいパンを作るために知っておきたい4つのポイントとは?

パンは数えきれないくらいたくさんの種類がありますが、種類によって食感も様々です。

食パンや菓子パンなどのふわふわなパンもあればフランスパンやその他ハード系の様にパリパリしっとりなものもあります。デニッシュなどのサクサクなパンもありますし、製法によってはもちもちのパンも作ることができます。

その中でも特に日本人に人気が高いのがふわふわ食感のパンですよね。

家庭のパン作りでもしっかりとポイントを押さえてパン作りをすればふわふわなパンを作ることができます。ふわふわなパンを家庭でも作りたい!というあなたはぜひこれから紹介する4つのポイントを押さえてパン作りを楽しみましょう。

 

ふわふわ食感のパンには必ず強力粉を使う

一つ目のポイントはふわふわ食感のパンを作る場合は必ず強力粉を使うということです。

小麦粉を水と一緒に捏ねるとグルテンができますが、グルテンがしっかりと出来ているということがパンがふわふわ食感になる条件の一つでもあります。グルテンの量は小麦粉のたんぱく質量と関係していて、たんぱく質量の多い強力粉を使うとグルテンもたくさんできます。

強力粉がちょっと足りないから少しなら薄力粉を混ぜても良いかな…という考えはNGです。必ず強力粉を使いましょう。

更に言えば、強力粉の中でも出来れば有名な製粉会社が製造している強力粉を使うことをおすすめします。具体的には日清製粉のカメリヤか日本製粉のイーグルのどちらかであれば間違いないです。

というのも、同じ強力粉の括りであっても品質には差があって、いくら強力粉と謳っていてもあまりにも安いものだとグルテンの出来が悪かったり水の吸いが悪かったりする場合があるからです。安定してふわふわなパンを作りたいのであればカメリヤかイーグルを使った方が安心できます。

 

生地は十分に捏ねる

二つ目のポイントは生地は十分に捏ねるということです。

先ほどもお伝えしたようにグルテンがしっかりと出来ているということがパンがふわふわ食感になる条件の一つなのですが、グルテンを作るためには生地を十分に捏ねる必要があります。

ホームベーカリーや卓上ミキサーを使うのであれば問題ないと思いますが、手ごねでパンを作る場合は結構根気よく捏ね続ける必要があります。捏ね上げの目安は捏ね上がった生地を少しちぎって優しく引っ張り、薄い膜状に伸びればOKですよ。

 

パン生地の温度管理を適切に行う

三つ目のポイントはパン生地の温度管理を適切に行うということです。

ふわふわなパンを焼き上げるためにはパン生地が発酵しやすい状態に保つ必要がありますが、パン生地の発酵は温度と密接にかかわっているのでパン生地の温度管理を適切に行うことがふわふわなパン作りに繋がっています。

家庭でのパン作りではパン生地の冷えに十分注意する必要があります。よほどのことがない限り温度が高すぎて失敗するということは無いと思います。

パン生地が冷えるとイーストの活動が弱まり、発酵が鈍くなります。発酵が鈍くなるとパン生地が上手く膨らまず、どっしりと詰まった食感になりがちなんですよね。

家庭でのパン作りでは厳密な温度管理は難しいと思いますが、できるだけ一次発酵と二次発酵は室温30℃、最終発酵は室温38℃の環境を作れるようにしていきましょう。

 

ふわふわ食感のために固形の油脂を使う

四つ目のポイントは固形の油脂を使うということです。

ここでいう固形の油脂とは常温で固形の油脂、つまりバターやマーガリン、ショートニングのことです。

これらの油脂は生地に練り込むとグルテンの膜の隙間に入り込み、グルテンを伸びやすくする働きを持ちます。グルテンが伸びやすくなると生地が膨らみやすくなるので焼き上がりがふわふわのパンが出来上がるんですね。

健康への関心や価格の面からオリーブオイルなどの液体油脂を代用として用いる人もいますが、これらの液体油脂とバター等の固形油脂では働きが全く異なります。液体油脂にはグルテン膜の隙間に入り込む働きは無いので固形油脂の代わりにはならないのです。

ふわふわ食感のパンが作りたいのであれば必ずバターやマーガリン、ショートニングを使うようにしましょう。

 

まとめ

今回紹介したふわふわ食感の美味しいパンを作るために知っておきたいつ4つのポイントとは

  1. 必ず強力粉を使う
  2. パン生地は十分に捏ねる
  3. 温度管理を適切に行う
  4. 固形油脂を使う

この4つでしたね。

多少手間がかかったり、新たに材料を買い足す必要が出てくるかもしれませんがふわふわ食感の美味しいパンを作るためには妥協は禁物です。ぜひ今回紹介したポイントを守り、美味しいふわふわ食感のパンを家庭でも作れるようになっていきましょうね!