どうも、パン職人Kenです。
あなたは朝食はパン派ですか?それともご飯派ですか?もしパン派であれば朝食に食パンを食べる機会は多いと思います。毎日食べる機会のある食パンだからこそ、美味しい食パンを食べたいですよね。
実は誰でも簡単にふわふわで美味しい食パンを見分ける方法があることをあなたは知っていますか?この方法を知っていればパン屋さんで食パンを選ぶときにふわふわで美味しい食パンを買うことが出来るんですよ!
目次
ふわふわで美味しい食パンを見分ける方法をまずは動画でチェック!
ふわふわで美味しい食パンを見分けるために絶対に知っておくべき3つのポイントを動画で解説しています。まずはこちらで一度チェックしてみて下さいね。
もちろんこの記事でもこれからふわふわで美味しい食パンを見分けるために絶対に知っておくべき3つのポイントを解説していくので、動画よりもまずは記事で読みたいという場合はこのまま読み進めて下さい。
ふわふわで美味しい食パンを見分ける方法その1:まずは食パンの側面をチェック!
ふわふわで美味しい食パンを見分けるためにまずチェックしてほしいのは「食パンの側面」です。
この画像では食パンの側面に線が入っていますよね。赤線で囲っている部分です。
これは焼き上がった食パンの側面が折れてしまう「腰折れ」と呼ばれる現象なんです。もしパン屋さんの店頭に腰折れしている食パンが並んでいたとしたらそれを買うのはおすすめできません!
腰折れが起きてしまう原因は
- 発酵過多
- 発酵不足
この2つが考えられます。発酵し過ぎてもしなさ過ぎてもダメなんです。
ちなみに3個目の原因として「焼き上がった食パンを型から出すときに潰してしまう」ということも考えられますが、さすがに潰してしまった食パンを店頭には並べないと思うのでそれは考えないことにします。
発酵過多の食パンはここがダメだ
発酵過多の食パンがおすすめできない理由は主に2つあります。それは
- 発酵させすぎていることで食パンから「発酵臭」と呼ばれるアルコール臭のような臭いがする
- 食パンの中身がスカスカになっているので乾燥しやすくすぐにパサパサする
この2つです。
食パンが膨らむのは食パンに配合したイースト菌が働いてガスを作り出すからなのですが、イースト菌はガス以外にもアルコールや酸を作り出します。
適度な発酵だとこれらのアルコールや酸がパン独特のいい香りを作り出すのですが、発酵過多だと食パンの中のアルコールや酸が増えすぎて臭くなってしまいます。
また発酵過多だとイースト菌が作り出したガスによってパンが膨らみ過ぎ、中身がスカスカになります。食パンの中身がスカスカになると良く言えば「軽い食感」になるのですが空気と触れ合う面積が増えるので乾燥しやすく、すぐにパサパサになってしまいます。
工場生産の袋入り食パンであれば密閉されているので乾燥を防ぐことは出来るのでしょうが、パン屋さんの場合は密閉していない場合があるのですぐにパサパサになってしまう可能性があります。
発酵不足の食パンはここがダメだ
反対に発酵不足の食パンがおすすめできない理由も2つあります。それは
- 食パンの中身が詰まっているので食感が硬く、水分も残り過ぎているのでねちゃねちゃしている
- 風味や香りが弱い
この2つです。
発酵不足の食パンはパン生地の膨らみが弱いので焼き上がった食パンの中身も詰まっています。そうすると食感がふわふわせずに硬くなってしまいます。また、膨らみが弱いパン生地は火通りが悪く水分が残り過ぎるので食感がねちゃねちゃする傾向にあります。
更に発酵不足の食パンは良い風味や香りの元になるアルコールや酸の量が少ないので風味や香りが弱い食パンになってしまいます。
ふわふわで美味しい食パンを見分ける方法その2:次に食パンの角をチェック!
腰折れしていない食パンを見つけたら次にチェックして欲しいのは食パンの角の形です。
ちなみにこの角チェックは角食パン限定です。山形食パンでは角がないのでこのチェックは出来ませんから注意して下さい。
ふわふわで美味しい食パンを見分けるために角の何を見ればいいかと言うと、角の角ばり具合です。
食パンの角は
- カクカクに角ばっている
- 丸まっている
- その中間
の3パターンがあります。ふわふわで美味しい食パンの角はどうなっているかと言うとカクカク過ぎずかつ丸まり過ぎず、中間くらいになっています。
カクカクに角ばっているのは食パン生地を発酵させすぎて食パン型目いっぱいに生地が膨らんでしまった、つまり発酵過多であることを意味します。
反対に角が丸まっているのは食パン生地の発酵が足りずに食パン型の上面まで生地が達していないのに焼いてしまった、つまり発酵不足であることを意味しています。
ふわふわで美味しい食パンにするためには適正な発酵状態であることが非常に重要なので、食パンの角がカクカク過ぎと丸まり過ぎの中間が正解ということになります。
ふわふわで美味しい食パンを見分ける方法その3:最後に食パンの断面をチェック!
パン屋さんに並んでいる食パンが腰折れしておらず、かつ角の形が適切であることを確認出来たら最後にチェックして欲しいのは「食パンの断面」です。
食パンの断面のことを内相と呼ぶのですが、食パンの内相をよ~く見ると細かい穴がたくさん開いているのが分かると思います。
この細かい穴はイースト菌が作り出したガスが入っていた穴なのですが、食パンの内相をチェックする時はこの穴の「形」をチェックして下さい。
ふわふわで美味しい食パンは良い発酵をしていることが条件になりますが、食パン断面の穴の形が「縦長」であれば良い発酵をしているということができます。
つまり食パン断面の穴の形が縦長になっている食パンを選べばふわふわで美味しい食パンを食べられる可能性が高いということです。
では良い発酵をしていない食パンの内相はどうなっているかと言うと、穴の形がまん丸になっています。
まとめ
- 食パンの側面が腰折れしていない
- 食パンの角がカクカクしていなくて丸まってもいない中間くらいになっている
- 食パン内相の穴の形が縦長になっている
この3つですよね!
動画はこちらから
記事冒頭にも載せましたが今回の記事内容は動画でも見ることができます。ぜひチャンネル登録もよろしくお願いします!