どうも、パン職人Kenです。
パン作りの教科書や動画で「ホイロ」という言葉を耳にしたことはありませんか?
ホイロ、ホイロ、ホイロ。なんか不思議な響きですよね(笑)。
パン職人にとっては馴染みのある言葉なんですが、そうでない人にとっては謎の言葉かもしれません。
というわけで、今回は「ホイロ」とは一体何者で、ホイロをとるとはどういった意味なのかを説明していきますね!
ホイロとはこれのことです
では早速ホイロとは一体何なのかを紹介します。ホイロとはこれのことです!
これは一体何なのかというと、発酵機ですね。そうです。「ホイロ=発酵機」なんです。
ホイロは漢字だと「焙炉」と書きます。製茶用の乾燥炉のことを焙炉と呼ぶそうですが、パン用の発酵機のこともそう呼ぶんですね。
「ホイロを見る」「ホイロをとる」意味わかります?
これは一般向けの製パンの本などではあまり聞かない言い回しかもしれませんが、パン職人の間では「ホイロ見ておいて!」とか「これホイロとっといて!」といった会話が交わされることがよくあります。
ホイロとは先ほど説明したように発酵機のことを指しますが、「ホイロを見る」、「ホイロをとる」と言われても意味が分からないですよね。
ホイロを見るといっても発酵機をじっと眺めているわけではないですし、ホイロをとると言っても発酵機を持ち上げるわけでもありません。
そもそも業務用の発酵機は冷蔵庫並みの大きさがあるので持ち上げることなんて出来ませんからね(笑)。
ではホイロを見る、ホイロをとるとはどういった意味かというと、
- ホイロを見る=発酵状態を見る
- ホイロをとる=発酵させる
という意味なんですよ!
ホイロは発酵機そのものを指す言葉のはずなのに、なぜか少し違った意味合いに使われるんですよね。
昔のパン職人が言い始めたんでしょうが、不思議ですね。
ホイロの大切さとは
パン作りには様々な機械、器具を使いますが、その中でもホイロはとても重要な機械の一つです。
パンの美味しさは発酵状態に大きく影響を受けますから、発酵に関連する機会であるホイロが重要なのは何となくお分かりいただけると思います。
ホイロはざっくり言えば温度と湿度をコントロールできる部屋です。
発酵状態は温度に大きく影響を受けます。また、パン生地は乾燥に弱いため適度な湿度を保ってやる必要があります。
こういった事から、簡単に温度と湿度をコントロールできるホイロがあるとパン作りの失敗が少なくなります。
お使いのオーブンレンジに発酵機能(30℃~40℃の温度設定)があれば代用可能ですが、湿度の調節はしてくれないので手動で水分を補ってやる必要があります。
発酵機能が無ければホイロを使わずに上手く工夫するか、ホイロを買うことになります。
ホイロを使わない場合は部屋の中で適温に近い場所を探して乾燥対策をした上でそこに置いておくか、台を作って生地を置き、その下にお湯を張ったボウルを置いて蒸気を出して、ボウルごとビニール袋で生地を覆う方法などがあります。
ただ、これは温度を一定にできないので発酵時間にブレが出ます。発酵状態を見極められればいいのですが、ちょっと難易度が上がります。
家庭用のホイロを買ってしまえばそういった問題は解決できるので楽ですね。ただ、お金がかかりますから懐事情やパン作りの頻度などを考えて購入を検討してみるのも良いかなと思いますよ!
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